後悔しない2台目のキーボード・シンセサイザーの選び方を教えて!
新しく機材を購入する際に、「どういった基準の選び方をすれば良いのかわからない」と悩む人は非常に多くいます。
楽器は決して安い買い物ではないため、しっかりと考えて納得した上で購入したいものです。
その際、キーボード・シンセサイザーは機体によって得意な分野が異なるので新しく購入する際には「自分が求めているタイプはどういったものなのかをハッキリさせる」ことが重要です。
もし1台目の購入で迷っている方でしたら、「初心者が最初に買うべきキーボード・シンセサイザー」は以下の記事にまとめてあります。
この記事では、「キーボード・シンセサイザーを購入する際にどういった基準で選べば良いのか」を解説していきます。
内容一覧
2台目のキーボード・シンセサイザーの選び方は「役割」で決めろ!
バンド初心者の方はキーボードについて知識があまりないため、1台目として万能タイプのデジタルシンセサイザーをオススメしました。
- バランスが良い:JUNO-DS
- 軽くて持ち運びやすい:KROSS2
- 性能が抜群:FA-06
ピアノを弾いてもよし、ストリングスやブラスの音、シンセ音までもしっかりと出せるキーボードたちですね。
経験を積むと自分の「スタイル」がわかってくる
2台目のキーボードが欲しいなと思うようになった人は、自分の演奏の「スタイル」がわかってきたのではないでしょうか。
このような感じで、自分自身の演奏スタイルを理解し始める状態です。
その場合、「今のキーボードでは物足りないな…」と思う点を補ってくれるキーボードを探して見ましょう。
デザインが良いってだけで購入すると後で「やっぱり違うのが良かった!」ってなっちゃうかも知れないし
具体的なキーボード・シンセサイザーの選び方
「ピアノの音色を使う機会が多いな」と感じる人向け
ピアノを多用するなら本物のピアノのように重いタッチの鍵盤や88鍵を搭載しているキーボードがオススメです。
ピアノだけの楽曲では、新たに購入したキーボードを使う。
ピアノ以外の音色を使う楽曲の時は万能タイプのデジタルシンセサイザーを使う、もしくは2つのキーボードを併用する。
このようなスタイルで活躍できます。
オススメのキーボードとして、
などがあります。
中でもローランド 電子ピアノ (ブラック)Roland Piano Digital FPシリーズ FP-30-BKは、実際にライブで使って見て音質も良く、弾き心地もかなりのものでした。
重量があるため長距離の持ち運びには向きませんが、車で移動する人や持ち運び距離の短い人などには非常にオススメできます。
「J-POPのように多彩な音色を使い分けるのが楽しい〜!」という人向け
J-POPのように様々な音色を使い分けたいならパソコンと繋げて打ち込みを作れるタイプのキーボード(midi)や、今まで使っていたキーボードの上位互換のようなものを選びましょう。
- 【打ち込み】
あらかじめパソコンなどで音源を作っておいて、その音源を演奏に活用すること。 - 【DTM】
デスクトップミュージックの略。パソコンで作る音楽のこと。 - 【DAW】
デジタルオーディオワークステーションの略。一言で説明するとDTMや打ち込みを作るのに必要なソフト - 【midiキーボード】
打ち込みの音源を作成する時に使うキーボード。単体では音が出ないけれどもパソコンとつないでリアルタイムな操作を可能とする。
DTMを作りたい
最近販売されているほとんどのデジタルシンセサイザーはパソコンと繋げてmidiキーボードとして使用できますが、サイズが大きくて邪魔になってしまうことが難点です。
そこで、midi専用のキーボードを購入して快適な作業環境を作成することをオススメします。
オススメのmidiキーボードとして
などがあります。
ここで特にオススメしたいのはRoland ローランド MIDIキーボードコントローラー A-300PRO-R 32鍵のmidiキーボードです。
僕が実際にパソコンで打ち込みを作る際に使っているmidiキーボードですが、一人暮らしの狭い6畳部屋でも場所を取ることなく置くことができます。
しかも使い勝手が抜群に良いので、パソコンで曲を作る際の時間が圧倒的に短縮されました。
32鍵と少なく感じるかもしれませんが、パソコン上で楽曲作成の作業をする際には多少コンパクトなサイズの方が机のスペースを取らないので優秀だと感じます。
打ち込みを作りたい・自作の曲を作りたいと言う時は、わからないことや困ったことが次々と発生するため、機材にこだわっておくことで時間の短縮を図ることをオススメします。
今使っているデジタルシンセの上位互換が欲しい
1台目として非常にオススメなデジタルシンセサイザーですが、数台のキーボードを用途別で使い分けている人でも1台は持っていると思います。
1台目に安いシンセを買ったけれども段々物足りなくなってきた…と言うのは良くある話です。
そんな人は、ランクの高いデジタルシンセサイザーをオススメします。
音質や操作性が向上したり、ライブでの使いやすさが今までの比ではないと言うことを理解できるはずです。
オススメは、Roland ローランド ミュージックワークステーション FA-06です。
前回書いた初心者向けの1台目のキーボードの選び方 でも登場してきた機体ですが、値段が多少高い分クオリティはお墨付きであるといって良いでしょう。
1台目からFA-06を選んでいるのであれば、これ以上のデジタルシンセサイザーはいらないと思えるくらいに良くできたシンセになっています。
実際に使った感想としては、完全にJUNO-DSを上回っているなといった感じです。
今まで使ってきたデジタルシンセはサブとして、FA-06をメインにすると言うのは非常にアリな選択だと思います。
「リアルタイムで電子音をいじるのがカッコイイ!」と言う人向け
ライブ中にリアルタイムでキーボードから出している音を変化させるスタイルを好む場合、アナログモデリングシンセサイザーをオススメします。
アナログモデリングシンセの良いところは、リアルタイムに音を弄れることや、その性質を生かしたユニークな音作りが可能な点です。
「厚みのある音やグニャリと曲がっていくような音」をライブ展開とともに変化させていくことができます。
ライブではデジタルシンセと併用して使うのも良いでしょう。
アナログをリードパートとしてシンセ音を使い、デジタルの方ではピアノやオルガンでコード進行を弾いたり、パッド音などで雰囲気を作り出していくのも良いと思います。
オススメのシンセとして、
などがあります。
KingKORG
アナログモデリングシンセサイザーとしては比較的安い方で、かつ真空管を搭載した暖かみのある力強い音が特徴的です。
つまみや文字が割と大きいので操作もしやすく、初心者から経験者まで幅広く使いやすいタイプです。
prologue-8
prologueは値段こそ高いですが、その性能は抜群です。
しかも超格好良い。
他のシンセに比べれば発売してから日も浅く、他の人と被ることのない機材でもあります。
正直これ持っているだけで、ヤベェやつと思われること間違いなしです(良い意味で)。
上記のものは49鍵と少なく感じるかもしれませんが、リードとしてprologueを弾き、バッキングとしてピアノやオルガンをデジタルシンセで弾くという使い方ができるので、あまり気にしなくて良いと思います。
もう少し鍵盤の数が多い方が良いと思うのならば、上記の様な61鍵タイプもあります。
こちらは49鍵のタイプのものより値段は上がっていますが、機能や使い勝手はさらに良いです。
「もうこれ以上要らないでしょ」ってくらい良いので、予算に余裕のある方はぜひ検討してみてください(個人的には49鍵で十分だとも思います)。
Studiologic Sledge 2.0
独特な見た目をしたシンセ、スタジオロジックのSledge 2.0もアリだと思います。
見てわかる通り、鍵盤のエリアよりも音色をいじる部分の方が大きい作りとなっています。
KingKORGなどと比べると操作や音作りが難しいかもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫だと思います。
しかし、King KORGと比べると値段や使い勝手から手を出しづらい感じがします。
ハマる人にはぴったりハマると思いますが…。
ちなみにスタジオロジックには黄色の他にメチャクチャ格好良い黒い色のタイプもあります。
Novation UltraNova
こちらはNovationと言うメーカーのUltraNoveと言うシンセです。
特徴的な青いボディが一度見たものの記憶に残り続ける珍しいタイプです。
豊富な音源を持ちコントロール性も高いとされますが、難点としては知識がないと扱いが難しいところです。
シンセサイザーの知識が豊富な人はアリかもしれません。
結局どのアナログモデリングシンセが良いの?
どのアナログモデリングシンセも別々の点で素晴らしいのですが、値段と使いやすさを考えるとKORG アナログ・モデリング・シンセサイザー KingKORG BK ブラックが一番オススメです。
僕の周りの人でも使用している人が多く、人気のあるアナログモデリングシンセサイザーと言えるでしょう。
【まとめ】2台目のキーボード・シンセサイザーの選び方
1台目はもちろん、2台目のキーボードを選ぶときは真剣に悩むことでしょう。
キーボードは決して安い買い物ではありませんし、自分の欲しいキーボードは何かをしっかりと考えないと後悔してしまうかもしれません。
自分の気に入ったキーボードを見つけて、楽しい音楽ライフを送ってください。
ではまた!
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